T様より
「エンジンオイルの消費が激しく排気ガスがオイル臭い。」
「マフラーからの白煙が多く後続車に迷惑がかかるほどである」
という内容の点検修理のご依頼です。
このBMWは十数年年前、弊社にて販売させて頂いたお車です。
販売当初は弊社にてメンテナンスをしておりましたが、お仕事の関係で数年間他県で奥様が使用されておりました。
その間は県外の業者様にて車検やメンテナンスをいていたとの事。
他県で使用されていた間のメンテ状況は良く分かりませんが、ヘッドカバーを外してみると
どうもオイル交換の頻度が通常よりも少なかった様子です。
バルブのステムシールの交換作業になるとお伝えし、高額修理になるので買換えをお勧めしたのですが、
このE46がお気に入りの様で、多少のお金は掛かっても良いから修理してほしいとの事。
T様とは十数年のお付合いです。
「少しでもお安く出来る様、努力します。」
という事で修理を引き受ける事となりました。
先ずは関連部品を取り外し、作業スペースを確保します。
1番シリンダーを圧縮上死点に固定してから作業に取り掛かります。
この状態でタイミングチェーンの伸び具合をチェック、テンショナー等に問題なければ作業を進めていきます。
N42エンジンなので可変バルブとなります。カムシャフトのプーリーを取り外し、チェーンをフリーにした状態から
可変バルブの部分を取り外す作業を進めていきます。
・豆知識(この可変バルブはズレると面倒なのでタイラップ等で位置を固定して取り外す方が良い)
これらを取り外したら、いよいよカムシャフトの取り外し作業となります。
カムシャフトのプーリーのボルトですが、ハイテンションボルトなので交換は必須です。再使用は出来ません。
カムシャフトを取り外したら
バルブスプリングの脱着作業になります。
本来はシリンダーヘッドを取り外す作業ですが少しでもお安く仕上げる為、今回は外さずに施工します。
ステムシールの新品と取り外したステムシールを並べて比較してみると、穴の大きさが全く違いますね。
これではオイルが下がるのも当然です。
写真を撮り忘れたのですが、この作業をするにあたり特殊工具が必要となります。(BMW専用のSST等)
後は組付けていく作業のみとなります。その際テンショナーボルトは交換となります。
組付け後、各部を入念にチェックし、走行テスト等をしてから再度診断機によるシステム総合点検。
全て異常なし。
その後、T様に引き渡しとなりました。
納車後の経過も問題なく、調子が良いとのご一報を頂きました。
T様、この度は修理のご依頼 ありがとうございました。
皆さん、大切なお車のオイル交換はマメにした方がいいですよ!
長く乗りたいならオイル交換くらい安いものですから。
お車の事は何でもご相談ください。
by 金剛自動車 社長 金田でした。
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